ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンを含む天然ポリマーを用いる電界紡糸膜: 設計と物性評価・抗酸化作用・抗菌活性・慢性創傷における皮膚神経の再支配

Electrospun membranes from natural polymers with Quercetin: design and characterization, antioxidant and antimicrobial activity, and potential for skin reinnervation in chronic wounds

要旨:
キトサンとゼラチンとをクエン酸で架橋し、ネットワーク構造にケルセチンを組込んで電界紡糸膜を調製した。創傷部位に相当するpH7.4およびpH8にて、高いケルセチンの放出率を確認した。電界紡糸膜製剤のラジカル消去活性は53.77±3.09%であり、フリーのケルセチンの93.71±0.92%よりは低下した。電界紡糸膜製剤はまた、大腸菌およびメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に抗菌活性を示し、創傷治癒に適した素材であることを示唆した。