イソラムネチンはCD8+T細胞を介するアポトーシスからメラニン形成細胞を保護して、白斑症マウスの炎症を軽減する
Isorhamnetin protects melanocytes against CD8+ T cell-mediated apoptosis and reduces inflammation in vitiligo-afflicted mouse
- 出典:
- Biomedicine & Pharmacotherapy
- 2025
- 191
- 118456
- DOI:
- 10.1016/j.biopha.2025.118456
- 要旨:
- 中医学では白斑症の治療に紫苦菜(Vernonia anthelmintica)が用いられているが、その主成分はイソラムネチンである。ネットワーク薬理学は、白斑症におけるイソラムネチンの治療標的をノッチシグナル伝達の抑制と予測した。CD8+T細胞はメラニン形成細胞にアポトーシスを誘導して生存率を減少したが、イソラムネチンの投与で逆転した。白斑症のモデルマウスにイソラムネチンを投与すると、炎症サイトカインと同時にp53とBcl-2の発現を調節して、アポトーシスを阻害した。RNAシーケンスの結果、PTK7・DLL1・IL21R・CD226が発現変動遺伝子であり、イソラムネチンによるPTK7/DLL1ノッチシグナル伝達の活性化を示唆した。