ケルセチンは概日リズムの乱れとγ線照射に起因するラットの肝応答を調節する: 酸化-抗酸化状態とATP産生
Quercetin modulates liver response to circadian rhythm disturbance and γ-radiation in rats: oxidant-antioxidant status and ATP production
- 出典:
- Egyptian Liver Journal
- 2025
- 15
- 44
- DOI:
- 10.1186/s43066-025-00449-5
- 要旨:
- ラットを3群に分け、1) 正常な明暗状態、2) 24時間連続して明所に晒す、3) 24時間連続して暗所に晒すの各処置を施した。各グループのラットはさらに、無処置・ケルセチン投与・γ線の全身照射・γ線の全身照射+ケルセチン投与のサブグループに分けた。概日リズムの乱れとγ線の全身照射はいずれも肝組織に酸化ストレスをもたらし、マロンジアルデヒドと一酸化窒素が上昇し、SOD・GPx・カタラーゼ活性が低下した。概日リズムの乱れとγ線の全身照射はミトコンドリア不全も誘発し、チトクロームP450とATPが顕著に減少した。この様な肝組織とミトコンドリアの異常は、ケルセチンの投与で改善された。