メトホルミン・ケルセチン・ガンマ線の分割照射の併用は、MiR-107を介して糖尿病ラットの脳損傷を改善する
Combined Effects of Metformin, Quercetin, and Fractionated Gamma Irradiation on MiR-107-Mediated Brain Injury in HFD/STZ-Induced Diabetic Rats
- 出典:
- Dose-Response
- 2025
- 23
- 10.1177/15593258251367627
- DOI:
- 10.1177/15593258251367627
- 要旨:
- 高脂肪食とストレプトゾトシンで惹起した糖尿病のモデルラットにおける主要病態(血糖およびインスリン値・インスリン抵抗性)は、メトホルミンが改善するが、ケルセチンの投与もしくはガンマ線の分割照射を組合せると効果を増強した。メトホルミン・ケルセチン・ガンマ線の分割照射の3併用は、最も良好な結果であった。脳の酸化ストレスの軽減とアセチルコリンエステラーゼおよびMMP-2の活性低下に関しても同様の傾向を認め、メトホルミン単独 < どちらかの2併用 < 3併用の順序であった。3併用による脳保護効果は、miR-107/NF-κB経路の抑制とIRS1/SIRT1/BDNF経路の活性化に基づく。