ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

新規ケルセチン-ロサルタンハイブリッド化合物による多形性膠芽腫治療の強化

Enhancement of glioblastoma multiforme therapy through a novel Quercetin-Losartan hybrid

要旨:
膠芽腫の進行に活性酸素種が深く関与することに着目して、ケルセチンーロサルタンのハイブリッド化合物を設計した。ロサルタン部分がアンジオテンシンII受容体タイプ1(AT1R)に結合して活性酸素種の発生を阻害し、一方でケルセチンに活性酸素種の除去能を発揮させた。その結果、ハイブリッド化合物は、膠芽腫の細胞周期を停止し、細胞増殖と血管新生を阻害した。