急性腎障害におけるケルセチンの有望な保護効果: ネットワーク薬理学・GEOデータベース・実験を統合した研究
Potential Protective Effects of Quercetin on Acute Kidney Injury: An Integrated Study of Network Pharmacology, GEO Database, and Experimental Validation
- 出典:
- Journal of Herbal Medicine
- 2025
- 53
- 101049
- DOI:
- 10.1016/j.hermed.2025.101049
- 要旨:
- 急性腎障害と肉蓯蓉に共通する遺伝子情報を基にネットワーク薬理学解析した結果、標的はPI3K/AKTシグナル伝達であり、コア蛋白質にTP53・EGFR・IL-6・AKT1・SRC・TNF-αの6種を特定した。肉蓯蓉の構成成分23種を対象にコア蛋白質との親和性を分子ドッキングで検証したところ、ケルセチンのみが全てと高い親和性(−9.4~−7.1 kcal/mol)を示した。HK-2細胞をリポ多糖で刺激した急性腎障害の細胞モデルにケルセチンを投与すると、PI3K/AKT経路を抑制してアポトーシスを減少した。