膜乳化によるポリカプロラクトン微小球へのケルセチンとバクチオールの共封入: 調製・放出・生物学的効果
Co-encapsulation of quercetin and bakuchiol in PCL microspheres via membrane emulsification: preparation, release and biological effects
- 出典:
- Journal of Drug Delivery Science and Technology
- 2025
- 114
- 107431
- DOI:
- 10.1016/j.jddst.2025.107431
- 要旨:
- 酢酸エチルがポリカプロラクトンの凝集を抑制したため、ケルセチンとバクチオールとの共封入は、酢酸エチルを用いる膜乳化法にて行った。共封入後のポリカプロラクトン微小球の粒径は34.82 μmであった。18日間の放出率は、ケルセチンが88.93%でバクチオールが1.83%であった。共封入微小球はコラーゲンIIIの発現が100.13 ng/mLであったのに対し、ポリカプロラクトンのみでは46.68 ng/mLであり、ケルセチンを単独封入したポリカプロラクトンはコラーゲン合成を阻害した。