ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンナノ粒子を配合した多機能マイクロニードルパッチを用いる局所薬物放出療法による、皮膚腫瘍手術後の創傷治癒

A Multifunctional Microneedle Patch Combined with Quercetin Nanoparticles for Local Drug Release Therapy and Wound Healing after Skin Tumor Surgery

要旨:
ゼラチン・ヒアルロン酸・キトサンから成るマイクロニードルパッチに、表面をヒアルロン酸でコーティングしたケルセチンナノ粒子を配合した。得られた新規製剤は、pH5.0にて21日以内に61.96±1.33%のケルセチンをケルセチンを放出し、14日以内の悪性黒色腫細胞株A375の阻害率は83.27±2.08%であった。新規製剤はまた、活性酸素種の除去作用と抗菌活性も示した。A375を移植し腫瘍組織を手術で除去した悪性黒色腫の手術後のモデルマウスに新規製剤を適用すると、炎症の抑制と皮膚再生の促進により創傷治癒を加速した。