ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはTLR4/NF-κBシグナル伝達経路を下方調節して、バルプロ酸がマウスに誘発した自閉症の症状を軽減する

Quercetin alleviates Valproic Acid-Induced Autistic Features in mice via down-regulation of TLR4/NF-κB signaling pathway

要旨:
バルプロ酸で惹起した自閉症のモデルラットにケルセチンを投与すると、オープンフィールド試験における自閉症的行動が顕著に減少した。ケルセチンは小脳中マロンジアルデヒド・TNF-α・IL-6を減少し、SODとIL-10は増加して抗酸化作用と抗炎症作用を発揮すると共に、小脳中のセロトニンと脳由来神経栄養因子を増大した。ケルセチンはまた、小脳中のTLR4およびNF-κBの遺伝子発現を下方調節して、TLR4/NF-κBシグナル伝達経路を抑制した。