ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンは小胞体ストレス経路を調節して、高尿酸血症のラットにおける腎障害を改善する

Quercetin ameliorates renal injury in hyperuricemic rats via modulating ER stress pathways

要旨:
アデニンとオキソン酸カリウムで惹起した高尿酸血症(慢性腎臓病のリスク要因)のモデルラットにケルセチンを投与すると、腎機能を顕著に改善した。ケルセチンは用量依存的に、尿中のアルブミン/クレアチニン比を減少し、血中のクレアチニン・尿酸・尿素窒素を減少した。ケルセチンは腎組織の小胞体ストレスマーカー(GRP78・CHOP・p-PERK・IRE1α・ATF6)を低減して、下流にある炎症・酸化ストレス・腎線維化の各経路を抑制した。