ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ダサチニブとケルセチンは血中の代謝物と腸内細菌叢を調節して、II型糖尿病の合併症としての骨粗鬆症を軽減する

Dasatinib and Quercetin alleviate type 2 diabetic osteoporosis by regulating serum metabolite and gut microbiome

要旨:
II型糖尿病が骨粗鬆症を併発するマウスモデルを確立し、ダサチニブとケルセチンとの組合せを投与した。組合せは空腹時血糖値を低下すると共に、骨量・骨梁数・骨梁幅を増加し、骨梁間隙は減少して骨粗鬆症を改善した。組合せはまた、腸内細菌叢における短鎖脂肪酸産出菌(LachnospiraceaeおよびBacteroides)の存在比を高め、炎症誘導菌(Mucispirillum)の存在比を低下した。代謝物の挙動として、組合せは腸内の短鎖脂肪酸とアミノ酸を増大し、血中のコレステロールと中性脂肪は減少した。