結腸直腸癌に対するケルセチンの有望な価値: 前臨床研究のシステマティックレビューとメタ解析
The potential value of quercetin for colorectal cancer: a systematic review and a meta-analysis of preclinical studies
- 出典:
- Frontiers in Pharmacology
- 2025
- 16
- 1642957
- DOI:
- 10.3389/fphar.2025.1642957
- 要旨:
- 2025年4月までに発表された、結腸直腸癌のモデル動物にてケルセチンの効果を検証した論文17件のシステマティックレビューとメタ解析を行った。結論として、ケルセチンは結腸直腸癌に有効である。ケルセチンは結腸直腸癌の発生率を低減(標準化平均値差(SMD): -1.22, 95%信頼区間(95%CI): -2.06, -0.38, P=0.004)した上、酸化ストレスと炎症を軽減した。ケルセチンはまた、結腸直腸癌に付随する陰窩の病変を改善(SMD: -1.40, 95%CI: -2.53, -0.26, P=0.02)し、増殖細胞核抗原(PCNA)の発現を減少(SMD: -8.22, 95%CI: -10.48, -5.95, P<0.00001)した。