カドミウムがニワトリの腎組織に誘発した酸化ストレス・小胞体ストレス・オートファジーは、ケルセチンが軽減する
Quercetin alleviated cadmium-induced oxidative stress, endoplasmic reticulum stress, and autophagy in chicken kidneys
- 出典:
- Environmental Pollution
- 2025
- 385
- 127058
- DOI:
- 10.1016/j.envpol.2025.127058
- 要旨:
- カドミウムを投与したニワトリの腎組織は、糸球体の輪郭がぼやけ、内腔が拡大した。また、血中の尿酸・クレアチニン・尿素窒素・β-N-アセチルグルコサミニダーゼが顕著に上昇した。しかし、ケルセチンの共投与はこの様な異常を改善して、腎保護効果を発揮した。ケルセチンは、腎組織のカタラーゼ・SOD・グルタチオンを増大し、マロンジアルデヒドは減少して酸化ストレスを軽減した。ケルセチンはまた、カドミウムが上昇したGRP78・PERK・p-PERK・ATF4・ATF6・CHOP・eIF2α・p-eIF2α・LC3を低減して、小胞体ストレスとオートファジーを抑制した。