ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

肝虚血再灌流のモデルラットにおける肝および遠隔臓器の傷害と、ケルセチンによる保護効果

Evaluation of hepatic and remote organ injury in an experimental liver ischemia-reperfusion model in rats and the effects of quercetin on this damage

要旨:
4時間虚血した後1時間再灌流した肝虚血再灌流のラットにおける、ケルセチン投与の有無を比較した。肝組織の傷害スコアとアポトーシスは、非投与群がsham群に比べて有意に高く、ケルセチン投与群では非投与群に比べて有意に低かった。肺および心組織の傷害スコアには3群間で差がなかったが、アポトーシスは肝組織と同様であった。腎組織では、尿細管細胞の変性と尿細管間血管のうっ血が、非投与群がsham群に比べて有意に高かった。アポトーシスは肝組織と同様であった。