ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

フリーラジカルグラフト法による共有結合性ゲランガム-ケルセチン複合体の調製: 物性評価・生体アクセス性・細胞内の抗酸化作用

Gellan gum-quercetin covalent complex prepared by the free radical grafting: Characterization, bioaccessibility and intracellular antioxidant activity

要旨:
ケルセチンの抗酸化作用とバイオアベイラビリティを向上すべく、ゲランガムとの複合体の形成を考案した。フリーラジカルグラフト法にて調製して得たサンプルのIRスペクトルて、1079 cm-1の新規吸収がC-O結合と帰属され、新規共有結合の形成を示した。ゲランガム複合体は、フリーのケルセチンと比べて、ラジカル消去活性と還元力が向上した。模擬胃液中の滞留性の増加と模擬腸液中のケルセチン放出は、複合体形成による生体アクセス性の向上を示唆した。複合体はまた、HepG2細胞内のマロンジアルデヒドを顕著に減少した。