ケルセチン-ケンポナシ由来多糖複合体は、α-グルコシダーゼを阻害して高血糖を軽減する
Quercetin-Hovenia dulcis polysaccharide complexes inhibit α-glucosidase and mitigate hyperglycemia
- 出典:
- International Journal of Biological Macromolecules
- 2025
- 327
- 147390
- DOI:
- 10.1016/j.ijbiomac.2025.147390
- 要旨:
- ケンポナシ(玄圃梨、Hovenia dulcis)由来の多糖とケルセチンは、自己集合により非共有結合性の複合体を形成した。得られた3種の複合体は全てα-グルコシダーゼを阻害し、様式は混合阻害であった。複合体とα-グルコシダーゼは、水素結合およびvan der Waals力による相互作用が安定化に寄与した。一方、多糖単独の場合は、α-グルコシダーゼとの間に疎水性相互作用のみが存在した。よって、複合体形成に伴うコンフォメーションの変化を示唆した。