ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

イソケルシトリンはエストロゲン受容体αのゲノムシグナル経路を介して血管新生を促進する

Isoquercitrin Promotes Angiogenesis Through the Genomic Signaling Pathway of the Estrogen Receptor-Alpha

要旨:
Vitro: ヒト血管内皮細胞EA.hy926にてイソケルシトリンは、エストロゲン受容体α(ERα)に結合して、Erαの核移行と転写を促進した。ERαの活性化は、VEGFR2およびVEGFAの発現を上方調節して血管新生を誘導した。Vivo: 卵巣摘出した閉経のモデルマウスの後脚を虚血した後、イソケルシトリンを投与すると、ERαゲノムシグナル伝達を活性化して血管新生を促進した。イソケルシトリンはERα依存的に、虚血部位におけるNF-κB・c-JUN・p38の発現を抑制した。