ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンを担持したナノ粒子: 炎症性腸疾患の有望な治療戦略

Quercetin-Loaded Nanoparticles: A Promising Therapeutic Strategy for Inflammatory Bowel Disease

著作名:
Wenpeng Wang
Mingrui Li
Ying Liu
Benno Weigmann
出典:
Journal of Inflammation Research
2025
18
12447-12461
DOI:
10.2147/JIR.S545203
キーワード:
ケルセチン
PLGAナノ粒子
炎症性腸疾患
マウス
E-カドヘリン
抗炎症作用
動物実験
要旨:
2種類のケルセチンを担持したナノ粒子を合成した。キャリアーは、PLGA単独もしくはPLGAとEudragit S100との組合せとした。デキストラン硫酸ナトリウム(DSS)で惹起した炎症性腸疾患のモデルマウスにナノ粒子製剤を投与すると、対照と比べて顕著に体重減少を抑制し、病態スコアを改善し、炎症サイトカインの発現を低減し、E-カドヘリンの発現は上方調節した。全ての評価項目にて、PLGA単独キャリアーのナノ粒子が、組合せよりも良好な結果を示した。