日本脳炎の実験モデルにてルチンはウィルスの侵入と複製を弱め、神経保護作用を発揮する
Rutin Attenuates Virus Entry and Replication and Exerts Neuroprotection in Experimental Models of Japanese Encephalitis
- 出典:
- Journal of Neuroimmune Pharmacology
- 2025
- 20
- 80
- DOI:
- 10.1007/s11481-025-10240-3
- 要旨:
- 日本脳炎ワクチンは実用化されているが、適切な治療薬は存在しない。日本脳炎ウィルスにおけるIC50値はルチンが16.45~26.84 μMで、チコリ酸は11.03~24.04 μMであり、両者に優れた抗ウィルス活性を認めた。同ウィルスに感染したSH-SY5Y細胞にルチンもしくはチコリ酸を投与すると、細胞内のウィルス量と活性酸素種を低減した。同ウィルスに感染したマウスにルチンを投与すると、生存率を改善し、ミクログリアの活性化を抑制して神経炎症を軽減した。