ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

抗酸化作用を有するケルセチンが、ソラマメの形態・シンビオソーム膜を介したリンゴ酸の輸送・根粒菌の呼吸へ及ぼす影響

The Effect of the Antioxidant Quercetin on Morphometry of Broad Beans, Transport of Malate Across the Symbiosome Membrane and Respiration of Root Nodule Bacteroids

著作名:
V. V. Krylova
A. G. Shugaev
出典:
Russian Journal of Plant Physiology
2025
72
172
DOI:
10.1134/S1021443725603039
キーワード:
ソラマメ種子
ケルセチン
リンゴ酸
シンビオソーム膜
根粒菌
SHAM感受性呼吸経路
植物実験
要旨:
ソラマメ種子のケルセチン処理は、成長と根粒菌の増加に有益な効果を認めた。ケルセチン処理は、リンゴ酸のシンビオソーム膜を介した輸送を増加した。ケルセチン処理は根粒菌の呼吸にも影響を及ぼし、リン酸化共役型シトクロム電子伝達経路の活性を低下し、代替のSHAM感受性呼吸経路を有意に活性化した。以上の結果は、ケルセチンがソラマメの収穫量を増やし、環境に安全な手段で土壌に窒素を補給する可能性を示唆した。