ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

アルコールが誘発した肝鉄過剰症における、ケルセチンによるフェリチノファジーの保護

The Protective Effects of Quercetin on Ferritinophagy in Alcoholic-Induced Liver Iron Overload

要旨:
Vivo: エタノールで惹起した肝損傷のマウスにケルセチンを投与すると、血中のALT・AST・中性脂肪を低減した。ケルセチンと同様の肝保護効果は鉄制限にて実現したが、鉄の投与は肝損傷を悪化した。Vitro: エタノールの存在下で培養したHepG2細胞にケルセチンを投与すると、エタノールに起因する鉄の蓄積を抑制し、LC3-IIの発現を上方調節し、p62の発現は下方調節た。以上の結果は、ケルセチンによるフェリチノファジー(フェリチンを特異的分解するオートファジー)の活性化を示唆した。