腎結石の逆ネットワーク薬理学に基づく、ヒト腎細胞HK-2におけるケルセチンの標的の解明: ミオシン軽鎖キナーゼ/ミオシン軽鎖2経路
A study based on reverse network pharmacology of kidney stones identified that quercetin targets the myosin light chain kinase/myosin light chain 2 pathway in human kidney HK-2 cells
- 出典:
- Asian Journal of Urology
- 2025
- 12
- in press
- DOI:
- 10.1016/j.ajur.2025.01.007
- 要旨:
- 腎結石に関連する遺伝子913件を基に蛋白質間相互作用ネットワークを構築し、逆ネットワーク薬理学解析を行った。その結果、ケルセチン・ウルソール酸・プエラリンを有効成分として予測し、標的経路はミオシン軽鎖キナーゼ/ミオシン軽鎖2(MLCK/MLC2)と特定した。シュウ酸カルシウムで刺激したヒト腎近位尿細管上皮細胞HK-2(腎結石の細胞モデル)にて、ケルセチンはMLCK/MLC2経路を抑制して、アポトーシスを軽減した。分子ドッキングと分子動力学シミュレーションは、ケルセチンがMLCKと直接結合すると結論した。