ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンを担持したポリマーナノ粒子は、ウロキナーゼ型プラスミン活性化因子を阻害して、トリプルネガティブ乳癌の治療効果を改善する

Improved therapeutic efficacy of quercetin-loaded polymeric nanoparticles on triple-negative breast cancer by inhibiting uPA

要旨:
ケルセチンは、トリプルネガティブ乳癌(TNBC)の標的の一つであるウロキナーゼに強い阻害作用を持つが、経口吸収が乏しいため実用化されない。そこでナノ粒子ポリマーに担持させ、吸収性の改善を図った。調製したナノ粒子は、TNBC細胞株の成長と転移阻害作用を、単独のケルセチンと比べて著しく改善した。また、4T1細胞を移植したマウスモデルにて、67.88%の腫瘍阻害効果を認めた。