ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ポリエチレンイミンで修飾したフィブロインナノ粒子でケルセチンの放出を制御して、経口送達する

Control-Release Polyethylenimine-Modified Fibroin Nanoparticles As A Potential Vehicle for the Oral Delivery of Quercetin

要旨:
ケルセチン放出のpH応答性を強化すべく、キャリアーのフィブロンナノ粒子をポリエチレンイミンで修飾した。通常のフィブロンナノ粒子にケルセチンを担持した際のゼータ電位は−20 mVであったが、ポリエチレンイミンによる修飾で+25 mVとなり、ケルセチンの水溶性が2~3倍に向上した。胃液を模したpH 1.2にてケルセチンの放出は20%以下であったが、腸液をを模したpH 6.8では持続的に放出して、当初の目的を達成した。