ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

乳癌治療剤としてのケルセチンの分子ドッキング

Molecular Docking of Quercetin as an anti-Breast Cancer Agent

著作名:
Sri Rahayu Dwi Purnaningtyas
Devita Riafinola Andaririt
出典:
Open Access Health Scientific Journal
2025
6
342-350
DOI:
10.55700/oahsj.v6i2.126
キーワード:
分子ドッキング
CDK6
ドキソルビシン
ケルセチン
アミノ酸類似性
要旨:
分子ドッキングの結果、サイクリン依存性キナーゼ6(CDK6)における結合エネルギーはドキソルビシンが−7.3 kcal/molであり、ケルセチンは−6.2 kcal/molであった。相互作用したCDK6のアミノ酸には、ドキソルビシンとケルセチンとで類似性を認めた。3NUP・3NUX・4EZ5の各受容体(乳癌の標的蛋白質)にも同様に、アミノ酸の類似性を認めた。従って、ケルセチンは乳癌細胞にてドキソルビシンと類似した挙動を示す可能性を秘めており、乳癌治療剤として有望である。