ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

MAPK炎症経路およびカスパーゼアポトーシス経路を介して、ケルセチンとイソケルシトリンは心不全を改善する

Comparison of Quercetin and Isoquercitrin’s Anti-Heart Failure Activity via MAPK Inflammatory Pathway and Caspase Apoptosis Pathway

要旨:
Vitro: 心筋細胞H9c2をアンジオテンシンIIで刺激して、心不全におけるアポトーシスのモデルとした。活性酸素種の減少と生存率の改善において、イソケルシトリンはケルセチンよりも良好な結果を与えた。アポトーシス(Baxとカスパーゼ-3の減少、Bax-2の上昇)および炎症経路(ERK・JNK・P38のリン酸化の阻害)の阻害にて、イソケルシトリンはケルセチンよりも優れていた。Vivo: 心不全のモデルマウスにおける駆出率・左室内径短縮率・ST上昇の改善効果も、イソケルシトリンの方が優れていた。