タコノアシ(Penthorum chinense)由来のケルセチンは、パイロトーシスとマクロファージ分極のクロストークを抑制して、リポ多糖に起因するニワトリの肝炎を予防する
Quercetin from Penthorum chinense Pursh protects against LPS-induced liver inflammation in chickens via suppressing pyroptosis-macrophage polarization crosstalk
- 出典:
- Journal of Ethnopharmacology
- 2026
- 355
- 120665
- DOI:
- 10.1016/j.jep.2025.120665
- 要旨:
- リポ多糖で惹起した肝損傷のモデルニワトリにケルセチンを投与すると、肝組織のマロンジアルデヒドが低減し、SOD・GPx・総抗酸化能・カタラーゼは増大して、酸化ストレスを軽減した。肝組織にてケルセチンは、パイロトーシスに関連する蛋白質(NLRP3・GSDMD・ASC・カスパーゼ-1)の発現を下方調節して、リポ多糖がもたらしたマクロファージのM1/M2不均衡を改善した。その結果、ケモカイン(CCL4・CCL17・CCL19・MIF)と炎症サイトカイン(IL-18・IL-1β・TNF-α・IL-6)を低下した。