ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンは大腸菌のadrA遺伝子発現を抑制する: 抗バイオフィルム活性と酸化ストレスの制御における二重の役割

Quercetin-mediated repression of adrA gene expression in Escherichia coli: dual roles in antibiofilm activity and oxidative stress regulation

要旨:
カルバペネムおよびセファロスポリン耐性の大腸菌であってもケルセチンは抗菌活性を示し、200 mg/mLの濃度ではバイオフィルムの53.1%を除去した。ケルセチンはバイオフィルムを形成する多糖類マトリックスを除去して、細胞密度を低下した。ケルセチンはバイオフィルムに関連するadrA遺伝子発現を下方調節したが、adrA蛋白質とも相互作用して、分子ドッキングは結合エネルギーを−6.2 kcal/molと算出した。ケルセチンはまた、大腸菌におけるDPPHラジカルを消去して、IC50値は53.06 mg/mLであった。