ルチンを封入したLactobacillus rhamnosus由来の細胞外小胞は、アルコールが誘発した肝障害の緩和効果を増強する
Encapsulation of rutin in Lactobacillus rhamnosus-derived extracellular vesicles enhances its alleviative effects against alcohol-induced liver injury
- 出典:
- Food Science and Human Wellness
- 2025
- 14
- in press
- DOI:
- 10.26599/FSHW.2025.9250781
- 要旨:
- アルコールで惹起した肝障害のモデルマウスにルチンを投与すると、血中のAST・ALT・ALP・中性脂肪を低減した。ルチンは肝組織のTNF-α・IL-6・IL-1β・マロンジアルデヒドを減少し、IL-10・SOD・グルタチオンは増加して、アルコールが肝組織にもたらした炎症と酸化ストレスを軽減した。ルチンの代わりにLactobacillus rhamnosus由来の細胞外小胞を投与すると、ルチンの肝保護効果を上回った。また、Lactobacillus rhamnosus由来の細胞外小胞にルチンを封入した製剤では両者の相加効果を認めた。