ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

サトウキビバガスの細菌分解物から得たリグニンナノ粒子およびセルロースナノ粒子にて、ケルセチンを効果的に送達する

Evaluation of lignin and cellulose nanoparticles from bacterial-deconstructed sugarcane bagasse for effective quercetin delivery

要旨:
サトウキビバガス(搾りかす)をEctopseudomonas mendocinaで処理すると分解が起こり、リグニンナノ粒子およびセルロースナノ粒子を産出した。それぞれの粒径は279.4および207.3 nmであり、ケルセチンを封じ込めた際の封入効率は、84.41および62.64%であった。得られた2種類のナノ粒子製剤はケルセチンの放出が6日間持続し、その放出速度は1次であった。ナノ粒子製剤は、トリプルネガティブ乳癌細胞株MDA-MB-231の増殖を阻害する一方で、正常細胞であるHEK-293には細胞毒性を示さなかった。