EGFRを介したオートファジーフラックスの回復にてケルセチンは、ドキソルビシンが誘発した心房細動を改善する
Quercetin Ameliorates Doxorubicin-Induced Atrial Fibrillation via EGFR-Mediated Restoration of Autophagic Flux
- 著作名:
- Wei-Hua Bian
- Shi-Hao Wang
- Ze-Chun Kang
- Yong Xu
- Ya-Nuo Li
- Mei-Zi Yang
- Jun-Hou Yang
- Jun-Yao Liu
- Yan-Li Cheng
- Dong Chang
- Xin Xie
- 出典:
- Phytomedicine
- 2025
- 148
- 157357
- DOI:
- 10.1016/j.phymed.2025.157357
- 要旨:
- 予めケルセチンを投与したマウスは、その後のドキソルビシンの投与に伴う心房細動の発症を抑制した。ケルセチンはEGFRとTFEBのリン酸化を阻害して、ATG5を介したオートファゴソームの形成を抑制し、リソソームの分解を促進した。ATG5をノックダウンしたマウスではケルセチンによる心房細動の予防効果を増強したが、心特異的なATG5の過剰発現はケルセチンの保護作用を打消した。よって、ケルセチンは EGFR/TFEB/ATG5を介するオートファジー/リソソーム軸を標的として、ドキソルビシンに起因する心房細動を抑制した。