ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

前立腺癌患者のケルセチン注腸は、放射線治療における急性直腸炎を予防するか: ランダム化比較試験

Quercetin Enema in The prevention of Radiation-Induced Acute Proctitis in Prostate Cancer Patients: A Randomized Controlled Trial

要旨:
前立腺癌の放射線治療はしばしば、健全な直腸組織を損傷して患者の生活の質(QOL)を低下する。本臨床研究は、放射線治療を受けている前立腺癌患者50名を対象に、ケルセチンによる急性直腸炎の予防効果を検証した。被験者をランダムに2群に分け、片方は2%ケルセチン溶液5 mLを1日2回浣腸し、対照群はプラセボを浣腸した。投与期間は、放射線治療の開始時から7週間とした。直腸炎・下痢・直腸における出血・直腸痛の頻度は両群で差がなく、ケルセチンの効果は認めなかった。