食物性フラボノイドのケルセチンは、新規USP7阻害剤として結腸直腸癌に抑制効果を示す
Quercetin, a Natural Dietary Flavonoid, Emerges a Novel USP7 Inhibitor with Anti-colorectal Cancer Effects
- 出典:
- Biological and Pharmaceutical Bulletin
- 2025
- 48
- 1485-1492
- DOI:
- 10.1248/bpb.b25-00435
- 要旨:
- 蛋白質からユビキチンを切断する脱ユビキチン化酵素は、最近、癌の治療標的として注目されている。脱ユビキチン化酵素の一種であるUSP7 (ubiquitin-specific peptidase 7)は、結腸直腸癌にてMDM2/p53軸を調節する。ケルセチンはUSP7を阻害して、IC50値は75 nMであった。ヒト由来結腸直腸癌細胞株HCT-116においてもケルセチンはUSP7を阻害し、細胞周期のG2/M期を停止して、増殖と遊走を抑制した。