白内障におけるケルセチンの水晶体保護作用と、Hippoシグナル伝達経路に関連するメカニズム
The protective role of quercetin in cataract lenses and its mechanisms related to the hippo signaling pathway
- 出典:
- International Ophthalmology
- 2025
- 45
- 409
- DOI:
- 10.1007/s10792-025-03782-1
- 要旨:
- 白内障の遺伝子情報を基にしたネットワーク薬理学解析は、治療標的をHippoシグナル伝達経路と予測し、最もオーバーラップした化合物はケルセチンであった。紫外線B波で惹起した白内障のモデルマウスにケルセチンを投与すると、水晶体の濁りと酸化ストレスを軽減した。ケルセチンは、TAZ・リン酸化したMST1・リン酸化したYAPを減少し、Bcl-2の発現を上方調節し、Baxとカスパーゼ-3の発現は下方調節して、Hippoシグナル伝達経路を不活性化した。