ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

肝細胞癌の予後に関する、遺伝子発現シグネチャーのin silico同定とバーチャルスクリーニング

In silico identification of a prognostic gene signature and virtual screening for hepatocellular carcinoma

要旨:
肝細胞癌の遺伝子情報を基にしたネットワーク薬理学解析は、ハブ遺伝子をCOL1A1・NQO1・FOSと特定した。各種データベースを調査した結果、肝細胞癌の予後が悪い患者ではCOL1A1とNQO1の発現が上方調節され、FOSの発現は下方調節されていることが判明した。中医学にて肝細胞癌の治療に用いるキバナオウギ(黄花黄耆、Astragalus membranaceus)の構成成分より、ADMETプロファイルの優れた化合物をスクリーニングし、COL1A1との親和性を分子ドッキングにて検証した。その結果、イソラムネチンが有望な肝細胞癌の治療薬候補として浮上した。