ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ナス属植物の種間による抗癌および抗菌活性、バリデーションされたUPLC-PDA法によるルチンの推定

Interspecies Anticancer and Antimicrobial Activities of Genus Solanum and Estimation of Rutin by Validated UPLC-PDA Method

要旨:
ナス属の植物の多様性に着目し、抽出物の抗癌活性と抗菌活性のスクリーニングを行い、同時にルチン含量をUPLC-PDA法で定量した。イヌホオズキ(Solanum nigrum)抽出物の各種癌細胞に対するIC50値は、HepG2: 20.4 μg/mL、MCF-7: 30.1 μg/mLであった。コアグランス(Solanum coagulans)の場合はHepG2: 28.4 μg/mL、HEK-293: 25.7 μg/mLであった。コアグランス抽出物はまた、黄色ブドウ球菌、大腸菌、緑膿菌、真菌candida albicansに、MICで0.4-1.6 mg/mLの抗菌活性も示した。