ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチン-アミノ酸・ケルセチン-乳清蛋白質それぞれの間における共有結合性の相互作用: アルカリ性および酵素条件下における影響

Covalent interactions of quercetin with amino acids and whey protein isolate: structural and functional impacts under alkaline and enzymatic conditions

著作名:
Mostafa Ali
Mahmoud Khalil
Salwa G. Arafa
Mohamed A. Salama
Mahmoud Younis
Reham M. Kamel
Amira Rizk
Samar Aly
出典:
Journal of Food Measurement and Characterization
2025
19
in press
DOI:
10.1007/s11694-025-03641-8
キーワード:
L-システイン
Boc-L-リジン
乳清蛋白質
ケルセチン
ラジカル消去
要旨:
L-システインとBoc-L-リジンは、pH 9にてケルセチンと結合して7通りの複合体を確認した。チロシナーゼの存在下では、3通りの複合体を形成した。同様に、乳清蛋白質とケルセチンとの相互作用も検討した結果、アルカリ条件では酵素条件と比較して、より多くの結合部位を占有した。すなわち、遊離アミノ基・チオール・トリプトファンの蛍光がより消失した。酵素条件におけるケルセチン-乳清蛋白質複合体のラジカル消去活性は、アルカリ条件の2.4倍で、フリーの乳清蛋白質の9.8倍であった。