食物性イソラムネチンの摂取と慢性腎臓病のリスクとの関連における、炎症マーカーの役割
Mediating role of inflammatory markers in the association between dietary isorhamnetin consumption and CKD risk
- 出典:
- Medicine
- 2025
- 104
- e44703
- DOI:
- 10.1097/MD.0000000000044703
- 要旨:
- 2007–2010年および2017–2018年のNHANES(米国全国健康栄養調査、National Health and Nutrition Examination Survey)のデータを横断研究して、イソラムネチンの摂取と慢性腎臓病(CKD)の発症リスクとの関連を調査した。CKDは、1.73 m2当たりの糸球体濾過量が60 mL/min未満もしくは尿のアルブミン/クレアチニン比が30 mg/g以上と定義した。イソラムネチンの摂取は、アルブミン尿のリスクを33.1%低減した(オッズ比: 0.669, 95%信頼区間: 0.515, 0.870, P=0.021)が、CKDのリスクとは関連していなかった。イソラムネチンの摂取によるアルブミン尿の予防は、好中球数・赤血球分布幅・全身性免疫炎症指数・好中球/リンパ球比の減少で部分的に説明できる。