ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

マウスの潰瘍性大腸炎を緩和するケルセチンとルテインとの組合せ

Study on the role of the combination of quercetin and lutein in alleviating ulcerative colitis in mice

要旨:
デキストラン硫酸ナトリウム(DSS)で惹起した潰瘍性大腸炎のモデルマウスに、ケルセチンとルテインとの組合せを投与すると、縮小した腸の長さを回復し、病態スコアを改善した。組合せは密着結合蛋白質(ZO-1・クローディン-1・オクルディン)の発現を上方調節して、バリア機能の完全性を高めた。組合せはまた、PI3K/AKT/NF-κB経路を阻害して、腸内のIL-1β・MyD88・P65・TNF-α・TLR2発現を下方調節した。