QBDで最適化したケルセチンを含むカチオン性固体脂質ナノ粒子は、過酸化水素がゼブラフィッシュに誘発したアルツハイマー病にて神経保護効果を増強する
QbD-Optimized Quercetin-Loaded Cationic SLNs Enhance Neuroprotection in H₂O₂-Induced Alzheimer’s Zebrafish Model
- 出典:
- BioNanoScience
- 2025
- 15
- 589
- DOI:
- 10.1007/s12668-025-02232-7
- 要旨:
- ケルセチンの血液脳関門(BBB)通過率を向上すべく、カチオン性の固体脂質ナノ粒子をキャリアに考案した。得られたナノ製剤の粒径は131.6±3.9 nmであり、ゼータ電位は26.5±1.67 mVであった。過酸化水素で惹起したアルツハイマー病のモデルゼブラフィッシュにナノ製剤を投与すると、行動および生化学パラメータを良好に改善した。陰電荷を帯びたBBBの内皮細胞とキャリアのカチオンとの静電相互作用が、活性増強に寄与している。