ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチン-アスコルビン酸の新規ナノ共結晶: 溶解性・局所的な抗酸化作用・細胞毒性の向上するキャリアフリー戦略

Novel Quercetin-Ascorbic Acid Nano Cocrystals: A Carrier-free Strategy for Enhancement of Solubility, Topical Anti-oxidant Activity and Cytotoxicity

要旨:
溶媒蒸発法で得たケルセチンとアスコルビン酸との共結晶に、0.045%のポロキサマー188を安定剤として加え、トップダウン均質化法にてナノ共結晶に変換した。ナノ共結晶は、ケルセチンの蒸留水中における溶解度と解離度をそれぞれ、17倍および5倍に向上した。フリーのケルセチンと比較して、ナノ共結晶の抗酸化作用は1.6倍となり、乳癌細胞株MCF-7への細胞毒性は同等性を維持した。ナノ共結晶を配合したゲルは6ヶ月間の安定性を示し、5時間以内に98.91%のケルセチンがゲルから放出された。