ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

酸化鉄ナノ粒子が誘発する神経毒性は、ケルセチンが軽減する

Quercetin attenuates neurotoxicity induced by iron oxide nanoparticles

著作名:
Akram Bardestani
Shiva Ebrahimpour
Ali Esmaeili
Abolghasem Esmaeili
出典:
Journal of Nanobiotechnology
2021
19
327
DOI:
10.1186/s12951-021-01059-0
キーワード:
総説
酸化鉄ナノ粒子
神経毒性
ケルセチン
要旨:
酸化鉄ナノ粒子(IONP)で惹起した神経毒性に対する、ケルセチンの保護作用をまとめた総説。2部構成で前半は鉄がもたらす毒性を論じ、後半はケルセチンの薬理作用に言及している。前半は、鉄の神経毒性を述べた後、IONPの代謝と神経毒性、IONPの表面コーティング、FDAが承認したIONP、IONPの投与経路に章分けしている。後半では、鉄過剰に対する作用、ラジカル消去作用、鉄代謝遺伝子の調節、 Fenton–Haber–Weiss反応に関与する酵素の調節、 中枢神経疾患の改善、記憶改善に関するIONPとの相乗効果に章分けして、ケルセチンの作用を論じている。