pH応答性のヒアルロン酸-ティラピア蛋白質を含むピッカリング乳濁液にて、ケルセチンを腸管に標的送達する
Engineering pH-responsive hyaluronic acid-tilapia protein Pickering emulsions for intestinal targeted delivery of quercetin
- 出典:
- Journal of Food Engineering
- 2026
- 407
- 112855
- DOI:
- 10.1016/j.jfoodeng.2025.112855
- 要旨:
- ヒアルロン酸とティラピア蛋白質にて複合体を形成し、乳化剤として用いてピッカリング乳濁液を得た。これをpH応答性のキャリアとすべく、ケルセチンを配合した。ケルセチンの添加はピッカリング乳濁液の粒径とゼータ電位を増加し、ラジカル消去活性が大幅に向上した。ピッカリング乳濁液は模擬胃液中(pH 2)では構造を維持してケルセチンを放出せず、模擬腸液中(pH 7)にて急速にケルセチンを放出した。