ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

バイオポリマーの自己組織化によるナノ複合体: pHに応答してイソラムネチンを持続放出する、アルギン酸ナトリウム-リグニンハイブリッドナノ粒子

Engineering biopolymer-based nanocomplexes via self-assembly: sodium alginate-lignin hybrid nanoparticles for pH-triggered and sustain release of isorhamnetin

要旨:
アルギン酸ナトリウムとリグニンよりハイブリッドナノ粒子を調製し、イソラムネチンを封じ込めた。得られたナノ製剤は球状を呈し、粒径は298±4.02 nmであった。ナノ製剤の水溶性は、フリーのイソラムネチンの274倍であった。酸性条件の模擬胃液中にてナノ製剤はイソラムネチンを殆ど放出しない一方で、中性条件である模擬腸液中では持続的に放出するpH応答性を認めた。