レスベラトロールとルチンは腸管上皮T細胞の分極化に作用して、デキストラン硫酸ナトリウム(DSS)が誘発した潰瘍性大腸炎を緩和する
Resveratrol and rutin alleviate DSS-induced ulcerative colitis by affecting the polarization of intestinal epithelial T cells
- 出典:
- Journal of Functional Foods
- 2025
- 129
- 106866
- DOI:
- 10.1016/j.jff.2025.106866
- 要旨:
- デキストラン硫酸ナトリウム(DSS)で惹起した潰瘍性大腸炎のモデルマウスに、レスベラトロールもしくはルチンをそれぞれ投与した。両者とも病態スコア・酸化ストレス・血中の炎症サイトカインを低減したが、ルチンの方が良好な結果であった。発現変動遺伝子を解析した結果、レスベラトロールおよびルチンはTreg細胞を促進しTh17細胞を阻害して、腸管上皮T細胞の分極に影響を及ぼし潰瘍性大腸炎の症状を緩和した。