ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはラットのMMP-9発現を低下し、M2型マクロファージの活性を高めて、アテローム性動脈硬化症におけるプラークを安定化する

Quercetin Stabilizes Atherosclerotic Plaques by Reducing Matrix Metalloproteinase-9 Expression and Enhancing M2 Macrophage Activity in Wistar Rats

要旨:
高脂肪食と血管内皮の損傷にて、アテローム性動脈硬化症におけるプラーク形成のラットモデルを確立した。ケルセチンの投与は、左総頸動脈におけるMMP-9の発現とマクロファージのM1/M2比を対照と比べて顕著に低減し、左総頸動脈の内膜の厚みを用量依存的に減少した。以上の結果は、ケルセチンによるプラークの安定化を示唆した。