ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

非小細胞肺癌におけるJPX/miR-495-3p/BRD4軸は、X染色体不活性化中心を介してケルセチンの細胞毒性を媒介する

The JPX/miR-495-3p/BRD4 axis mediates quercetin-induced toxicity via the X-inactivation center in NSCLC

著作名:
Xiaofeng Lou
Jie Wu
出典:
Current Research in Toxicology
2025
9
100265
DOI:
10.1016/j.crtox.2025.100265
キーワード:
非小細胞肺癌
A549
H1299
ケルセチン
X染色体不活性化中心
JPX/miR-495-3p/BRD4
要旨:
非小細胞肺癌細胞株A549およびH1299にケルセチンを投与すると、増殖と遊走を顕著に阻害した。ケルセチンは、X染色体の不活性化中心を構成するJPXの発現を下方調節した。その結果、腫瘍抑制性のmiR-495-3pが上方調節され、A549とH1299の増殖と遊走に必須であるBRD4の発現を抑制した。JPXをサイレシングした細胞ではケルセチン処置と同様の挙動を示し、ケルセチンによる非小細胞肺癌の抑制はJPX/miR-495-3p/BRD4軸の抑制に基づくと結論した。