ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンを担持したデンプンナノ粒子と消化酵素のコロナとの関係: 酵素活性および生理活性化合物の放出への影響

Digestive enzyme coronas on quercetin-loaded starch nanoparticles: Effects on enzyme activity and bioactive compound release

著作名:
Zhiheng Zhang
David Julian McClements
Hangyan Ji
Zhengyu Jin
Chao Qiu
出典:
Food Chemistry
2025
496
146918
DOI:
10.1016/j.foodchem.2025.146918
キーワード:
ケルセチン
デンプンナノ粒子
粒径
消化酵素のコロナ
要旨:
ケルセチンを担持したデンプンナノ粒子の調製時における粒径は106.3±3.1 nmであったが、消化酵素のコロナの影響で変化した。α-アミラーゼのコロナは粒径を220.6±2.2 nmに拡大し、ペプシンは256.0±8.6 nm、トリプシンは291.7±5.7 nm、リパーゼは218.5±3.1 nmに変化して、それぞれの酵素の吸着を示唆した。ナノ粒子との作用は、α-アミラーゼの活性を1/6に減少し、リパーゼの活性は4倍に増強した。