ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

組換え酵母プラットフォームにて、多様なケルセチンヘテロ抱合体の創出と検証

Recombinant Yeast Platform for Production and Verification of Diverse Quercetin Heteroconjugates

著作名:
Mst. Julia Sultana
Miyu Nishikawa
Yui Sudaka
Shinichi Ikushiro
出典:
Journal of Agricultural and Food Chemistry
2025
73
in press
DOI:
10.1021/acs.jafc.5c10497
キーワード:
組換え酵母
UPSグルクロン酸転移酵素
硫酸転移酵素
ケルセチン代謝物
ヘテロ抱合体
構造決定
要旨:
ケルセチン代謝物のプロファイルがラットとヒトで異なる点にヒントを得て、酵母の改変を行い、UPSグルクロン酸転移酵素と硫酸転移酵素を同時に発現した。確立した組換え酵母プラットフォームは、ケルセチンをヘテロ抱合体(グルクロン酸と硫酸がそれぞれエステル結合した代謝物)へ変換した。得られたヘテロ抱合体は、Q7G/4'S(7位にグルクロン酸が結合し4'位に硫酸が結合したケルセチン代謝物、以下同様)・Q3G/4'S・Q7G/3'S・Q3G/3'Sの4種であった。ヘテロ抱合体の構造は、β-グルクロニダーゼとスルファターゼを用いる脱抱合化により既知化合物に誘導して正確に検証した。