ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはHSP90αを標的としKeap1/Nrf2経路を制御して、酸化ストレス下のニューロンにおけるアポトーシスとフェロトーシスのクロストークを阻害する

Quercetin Targets HSP90α and Regulates Keap1/Nrf2 Pathway to Inhibit Crosstalk between Apoptosis and Ferroptosis in Oxidatively Stressed Neurons

著作名:
Jing Liu
Zhe-Zuo Zhang
Gu-Ran Yu
Xu Han
出典:
Journal of Biochemical and Molecular Toxicology
2025
39
e70583
DOI:
10.1002/jbt.70583
キーワード:
神経細胞
酸化ストレス
ケルセチン
HSP90α
Nrf2
GPX4
アポトーシス
フェロトーシス
要旨:
過酸化水素で酸化ストレスを負荷した神経細胞にケルセチンを投与すると、HSP90αを活性化した。HSP90αはKeap1に結合するため、Keap1-Nrf2複合体は乖離して、遊離したNrf2が核内移行した。核内にてNrf2はGPX4経路を活性化して、Bcl-2の発現を促進した。Bcl-2はアポトーシスとフェロトーシスを阻害するため、結果としてケルセチンによる阻害である。